浪曲師・真山隼人さんと曲師・沢村さくらさんによる公演「浪曲 じゃりン子チエの会」が11月24日、通天閣近くの劇場「新世界ZAZA HOUSE」（大阪市浪速区恵美須東1）で開かれる。

浪曲師・真山隼人さんと曲師・沢村さくらさんによる「浪曲 じゃりン子チエの会」

　1978（昭和53）年から19年間にわたり「漫画アクション」（双葉社）で連載された人気作「じゃりン子チエ」を、原作者のはるき悦巳さんの許可を得て真山さんが浪曲化した。1作目は初期の「チエちゃん登場」から「母ヨシ江の帰還」までを約45分の作品にまとめた。

　9月27日には、真山さんが通天閣に初めて訪れ、展望台に鎮座している幸運の神様ビリケンさんに同公演の成功を祈願した。

　真山さんは「『じゃりン子チエ』はもともと大好きで子どもの頃から漫画を読んだり、テレビでアニメを見たりしていた。心にしみる作品なので、浪曲にしたい気持ちがずっとあった」と話す。「漫画の良さと浪曲の良さを消さないように何とかつじつまが合うように頑張って書いた。作品は架空の街だが、この辺りの気もするので初めての公演はお膝元がいいと思っていたので、新世界ZAZA HOUSEのオープンを知った時に絶対ここだと思った」とも。「前半で浪曲の歴史や仕組みのレクチャーもあるので、浪曲が初めての方も楽しめる」と呼びかける。

　開演時間は13時。チケット料金は、前売り＝3,000円、当日＝3,500円。全席自由。