超高層ビル「あべのハルカス」（大阪市阿倍野区）が3月7日、開業10周年を迎えた。あべのハルカス近鉄本店とハルカス300で同日、記念セレモニーが行われた。

あべのハルカス近鉄本店で開業10周年記念セレモニー

　同ビルは2014（平成26）年に全面開業。地上高さ300メートルで開業当時は日本一高いビルだった。あべのハルカス近鉄本店（百貨店）、あべのハルカス美術館、オフィス、大阪マリオット都ホテル、ハルカス300（展望台）などで構成する。同ビルを運営する近鉄不動産（天王寺区）によると、10年間で延べ約3億7336万人が来館した。

　あべのハルカス近鉄本店での記念セレモニーでは、漫才師のオール阪神さんが一日店長に就任。地元の常盤幼稚園の園児28人がバースデーソングを合唱した。

　ハルカス300での記念セレモニーには、同ビルと同じ年に生まれた地元の常盤小学校と金塚小学校の4年生219人が参加し、夢や願いを込めた「十歳（ととせ）の誓いボード」の除幕を行った。

　近鉄不動産の浦崎俊幸常務取締役は「阿倍野・天王寺エリアがにぎやかな街になった。日本一という言葉は使えなくなったが、この場所にハルカスがあることが一番の特徴。これからは高さがどうこうではなく、イベントなどでこのビルの価値を高めていきたい」と話す。

　※浦崎俊幸常務取締役の「崎」の正式表記はたつさき