
株式会社関西国際学園(本社:大阪府大阪市、代表取締役:中村久美子)と、レアル・マドリード・ファンデーション・フットボールスクール・ジャパンを運営する株式会社グローバルフットボールマネジメント(本社:東京都中央区、代表取締役:増田稿平)は、子どもたちの心・身体・知性を一体として育む教育環境の実現を目指し、教育分野における連携を本格的に拡大します。
第一弾として、さくらインターナショナルスクール初等部(南麻布)の児童が、東京・晴海のレアル・マドリード・ファンデーション・フットボールスクール東京晴海校グラウンド「Campo HARUMI」を新たな学びの拠点として活用する「空のキャンパス」を始動します。
本リリースのポイント
● これまで週1回のグラウンド利用だった連携を、週4日へ拡大。グラウンドとクラブハウス内教室を活用し、各学年が週1回を基本に晴海で1日を過ごす教育プログラムへ発展。
● 両者に共通する「知識や技術の習得だけでなく、一人の人間を育てる」という育成理念を基盤に、身体活動・探究・通常授業を一体化。
● 東京・晴海に加え、大阪・天王寺、神戸・灘区でも専用クラスの連携を進めており、今後は国内外でのプログラム展開について幅広く協議。
「場所を借りる」から、「教育環境をともにつくる」へ
さくらインターナショナルスクール初等部は、東京都港区南麻布という都心の立地を生かし、日英バイリンガルの探究学習を中心とした教育を展開しています。一方、ビルイン型の都市型キャンパスという特性上、子どもたちが日常的に広い空の下で、全身を使って十分に身体を動かす時間と空間をどのように確保するかは、教育環境をさらに充実させるうえで重要なテーマでした。
両者はこれまでも、週1回、南麻布から専用バスで晴海へ移動し、体育・運動活動のためにグラウンドを利用する連携を行ってきました。今回、その取り組みを大幅に拡張。週4日、東京晴海校のグラウンドとクラブハウス内教室を活用し、各学年が週1回を基本に、晴海で1日を過ごす新たな教育プログラムへと発展させます。
晴海で過ごす日は「運動する日」だけではありません。広いグラウンドで身体を動かし、仲間と協働し、五感を使って環境を感じ、その後は教室で通常授業や探究学習に取り組む。身体活動と学びを分断せず、1日の体験そのものを教育へつなげていきます。

「空のキャンパス」という名前に込めた想い
「空のキャンパス」は、都心の教室から晴海へ飛び出し、頭上に広がる空の下で、子どもたちに思い切り身体を動かし、伸び伸びと学んでほしいという想いから生まれた名称です。
都市の利便性や多様な文化・情報に触れられる南麻布の学びと、開放的な屋外環境で得られる身体体験や協働体験。そのどちらかを選ぶのではなく、双方の価値を行き来できる学習環境をつくることが「空のキャンパス」の狙いです。

両者を結んだのは、「どんな人に育ってほしいか」という理念の一致
今回の連携の根底にあるのは、施設やプログラムの相互利用ではなく、「教育の目的は、知識や技術そのものを身につけることだけではなく、それらを通じて一人の人間を育てることである」という育成思想の共通性です。
さくらインターナショナルスクールは、「日英バイリンガルの探究学習を通して、創造力と責任感を持って国際社会に貢献するリーダーの育成」をMissionに掲げ、人物像として Agency(行為主体性)、Respect(尊敬)、Curiosity(好奇心)、Empathy(共感)、Integrity(誠実さ)を重視しています。
一方、レアル・マドリード・ファンデーション・スクールは、サッカーを通して学び、成長し、素晴らしい人格の人間になることを目的に掲げています。日本のスクールでも、Respect(敬意)、Companionship(仲間を大切にすること)、Self-esteem(自尊心)、Motivation(意欲)、Autonomy(自律・自立)、Equality(平等)、Health(健全・健康)を指導理念の中心に置いています。
表現や教育手法は異なっていても、両者が育てたい人物像には、明確な共通点があります。
● 主体性・自律:自分で考え、自分で選び、責任を持って行動する
● 尊重・共感・協働:相手を尊重し、仲間と協働し、他者の立場を理解する
● 好奇心・意欲・挑戦:失敗や困難を恐れず、より良い自分を目指し続ける
● 多様性・平等:国籍、言語、文化、性別などの違いを越えて互いを認める
● 全人的な成長:知識や技能だけでなく、心身ともに健やかに成長する

英語も、サッカーも、「人を育てるための手段」
両者には、もう一つ大きな共通点があります。それは、英語やサッカーを「ゴールそのもの」にしないことです。
さくらインターナショナルスクールにとって、日英バイリンガル教育や探究学習は、世界を知り、自ら問いを持ち、考え、他者と協働し、社会に働きかける力を育てるための教育手段です。レアル・マドリード・ファンデーションにとっても、サッカーは勝敗や技術向上だけを目的とするものではなく、仲間への敬意、自律、責任、挑戦する姿勢などを学ぶための教育手段です。
英語を通じて、人を育てる。スポーツを通じて、人を育てる。その共通した考え方が、今回の連携を「グラウンドの貸し借り」から、より深い教育連携へと進化させました。

神戸では「山」、東京では「空」― 教室の外へ広がる学び
関西国際学園神戸校は現在、神戸で新たな学びの拠点「山のキャンパス(Mountain Campus)」プロジェクトを進めています。2027年4月の本格始動に向け、自然の中で五感を使い、野外教育と探究学習を結びつける取り組みを展開しています。
「山のキャンパス」が自然環境の中で学びを深める挑戦であるのに対し、「空のキャンパス」は、超都市型の東京において、都市の教育資源と広い屋外環境を行き来する学びをつくる試みです。
神戸では、山へ。東京では、空の下へ。共通しているのは、「学びは教室の中だけで完結するものではない」という考え方です。

関西国際学園神戸校 山のキャンパス(兵庫県神戸市兵庫区菊水山)
「空のキャンパス」で実現する1日
各学年は、南麻布から専用バスで東京晴海校へ移動。グラウンドと教室を行き来しながら、身体活動・探究・通常授業をつなぐ1日を過ごします。
広いグラウンドで全身を使う
走る、止まる、跳ぶ、投げる、蹴る、バランスを取るなど、多様な運動を経験。基礎体力や身体の使い方を育てます。
仲間と協働し、社会性を育む
ルールを守る、相手を尊重する、助け合う、自分の役割を果たすといった経験を、実際の活動を通じて積み重ねます。
身体体験を探究につなげる
屋外での気づきや疑問、仲間との体験を教室で言語化し、通常授業や探究学習へ接続します。
「できた」「もっと知りたい」を増やす
結果だけでなく挑戦のプロセスを大切にし、好奇心、自信、自己効力感、次の行動への意欲を育みます。
東京から大阪・神戸へ。さらに国内外へ広がる教育連携
両者の連携は「空のキャンパス」だけにとどまりません。大阪では、レアル・マドリード・ファンデーション・フットボールスクール大阪・天王寺校や神戸校の一部時間帯を、さくらインターナショナルスクール天王寺校、関西国際学園神戸校の子どもたちを対象とした専用クラスとして活用する取り組みも進めています。
今後は東京・大阪をはじめとする国内各地域でのプログラム開発に加え、両者が持つ教育・スポーツのネットワークや知見を生かし、国内外での新たな連携についても幅広く協議していきます。
教育とスポーツ、教室とグラウンド、都市と自然、日本と世界。それぞれを分断するのではなく、子どもたちの成長という一つの目的のためにつなぐ。両者は今後も、既存の学校教育やスポーツ教育の枠にとらわれない、新しい「学びの場所」と「育ちの環境」を共同でつくっていきます。



