寺院「愛染堂・勝鬘院（あいぜんどう しょうまんいん）」（大阪市天王寺区夕陽丘町）で6月30日、「愛染まつり」が始まり、谷町筋で愛染娘が宝恵（ほえ）かごに乗る初日恒例のパレードが行われた。

愛染堂 多宝塔の前で「かご上げ」

　当日は、あべのマーケットパーク　キューズモール（阿倍野区）で出発式が行われ、浴衣を着た愛染娘を乗せた宝恵かご6台が同寺院を目指し、約2時間かけて「愛染さんじゃ、ほっえっかご」の掛け声とともにパレードを行った。同寺院に着くと境内で宝恵かごを高く持ち上げる「かご上げ」も行われ、多くの観覧客が集まった。

　同祭は天神祭・住吉祭と並んで大阪三大夏祭りの一つで、大阪の夏祭りは同祭で始まり「天神祭でピークを向かえ、住吉祭で終わる」とも言われ、593年に聖徳大使が開いた日本最古の夏祭りとして言い伝えられている。

　愛染娘は、公募で集まった315人から選ばれた10人と外国人枠2人。採用の基準は美人コンテストと違い、「より多くの人に福と愛を授けられる愛嬌（あいきょう）のある人」。7月1日19時から今年のナンバーワンを決めるミス愛染娘コンテストも行われる。

　18時から演芸大会なども予定。7月2日まで。