あべのハルカス（大阪市阿倍野区）の展望台「ハルカス300」で現在、スマートツーリズム（旅×最先端技術）の「VR旅行体験サービス」事業化に向けた実証実験が行われている。

全周囲映像空間システム「Warp Square」のイメージ

　KNT-CTホールディングス（東京都千代田区）がKDDI、ソニーと共にVR技術を活用した「旅に出ることが困難な人などに対して、VR空間を通じて、旅やライフイベントの体験が可能となるサービス」の実証実験を行う。実験後に「次世代通信規格5Gに向けたライブ配信遠隔旅行体験サービス」「旅に出ることがかなわない人の旅体験やライフイベント体験」「インバウンド促進に向けた国内外での自治体・企業などのプロモーション手法」の提供を、それぞれ事業展開する予定という。

　今回の実証実験では、VR映像を視聴できる個室「Warp Square」の中でハルカス300、大阪観光名所、北海道、世界の風景映像を計約15分間投影するほか、望遠鏡型VRビューアー「VR View Scope」でフリーアナウンサー川田裕美さんがハルカスや大阪市内の観光名所を紹介する3D映像が体験できる。

　実施場所はハルカス300の59階エレベーターホール。実施時間は15時～20時。月曜定休。体験無料（展望台の入場料が必要）。7月1日まで。