「第11回 あべの歌舞伎『晴(そら)の会』」の夏休み特別公演「瀧汗舞踊顔見晴(たきのあせおどるかおみせ)」が7月31日から、近鉄アート館(大阪市阿倍野区、あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階)で上演される。
「晴の会」は、1997(平成9)年から6年間開塾した松竹・上方歌舞伎塾第1期生の片岡松十郎さん、片岡千壽さん、片岡千次郎さんを中心に2015(平成27)年に結成。同年から、コロナ禍の影響で公演が行われなかった2021年を除き、毎年夏に近鉄アート館で3面客席の空間を生かした公演を行っている。
今年は、長年にわたり上方歌舞伎を支えてきた大阪松竹座(中央区)が5月に閉館したことを受け、例年とは趣向を変え、上方歌舞伎の魅力を次世代へ継承することを目的に、歌舞伎を学べるワークショップ「ようこそ歌舞伎へ」(昼の部)や、あべの歌舞伎「晴の会」のこれまでを振り返る「ようこそ晴の会へ」(夜の部)も開催し、初めて「夏休み特別公演」とした。千次郎さんが亀屋東斎名義で脚本を手がける舞踊劇「三人ほら吹き」を上演する。
近鉄アート館で行われた発表会では、例年は松竹座で7月に上演される大歌舞伎の合間に、あべの歌舞伎の稽古をしていたことが明かされた。松十郎さんは「松竹座がなくなって、僕ら上方歌舞伎塾第1期生として、寂しい気持ちでいっぱい。今度大阪でいつ歌舞伎ができるのか不安になった。その中で『晴の会』ができることは喜びを感じる。大阪の歌舞伎ができる喜びをこの舞台にぶつけたい。一同で切磋琢磨(せっさたくま)して熱い舞台を作りたい」と意気込む。
各日12時30分、17時開演の全8公演。観覧料は、前売り=7,500円、当日=8,000円、高校生以下=1,000円。一般発売は7月3日。公演は8月3日まで。