通天閣(大阪市浪速区)は7月12日、新型コロナウイルス感染症の大阪府独自の指標である「大阪モデル」を色で周知するライトアップを再開し、府民に警戒を求める「黄色信号」を示す「黄色」で点灯した。
6月30日に行われた「大阪モデル」ライトアップ消灯式には吉村知事が参加
通天閣を運営する通天閣観光(同)は5月11日から、大阪府からの要請に応えて「大阪モデル」ライトアップに無償で協力。府内の感染症数が収まってきたことなどから、6月30日に同ライトアップを終了していた。
7月3日に修正された「大阪モデル」では、新規陽性者の「感染経路不明者の増加比が2倍以上(7日間の平均)」、「感染経路不明者数の平均が11人以上(同)」、「7日で合計120人以上かつ後半3日間で半数以上」の3つを全て満たすと「黄色信号」となり、「黄色が点灯した日から25日以内に患者受入重症病床使用率が70%以上」になると「赤色信号」になる。
大阪府は12日、新たに32人(感染経路不明は21人)の感染が確認されたと発表。「黄色信号」になる条件を全て満たしたことから、通天閣観光は府からの要請に急きょ応じて同ライトアップを行なった。
通天閣観光の高井隆光社長は「6月30日に吉村知事が来て、消灯式をしてビリケンさんにお願いしたのに。通天閣の来場者数も3割ぐらいに戻ってきたのに…」と肩を落とす。