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阪堺電車「住吉公園駅」 日本一終電の早い駅が103年の歴史に幕

阪堺電車・住吉公園駅が103年の歴史に幕

阪堺電車・住吉公園駅が103年の歴史に幕

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 大阪唯一の路面電車を運行する「阪堺電気軌道(阪堺電車)」の上町線・住吉~住吉公園間の軌道事業廃止に伴い1月30日、「住吉公園駅」発着の運行が終了した。

阪堺電車の現役最古「モ161型車」

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 1913(大正2)年に開業した同駅は2014年のダイヤ変更で天王寺駅前~住吉公園間の運行のほとんどを天王寺駅前~我孫子道間に変更したことで、朝7・8時台(平日上下5本、土休日上下4本)のみの運行となり、平日の終電が8時24分発で日本一終電の早い駅となった。廃止後は我孫子道発着に変更し、隣接する「住吉鳥居前駅」を利用することで輸送量は保たれる。

 同社は「敷設後60年近く経過した住吉~住吉公園間の線路(約200メートル)は老朽化が進行。今後も安全運行を継続するための改修には数億円規模の費用が必要となり、当社の経営に大きな影響を及ぼす。廃止せざるを得ないとの決断に至った」という。

 当日は通常通りの営業運転を実施。構内に約500人の鉄道ファンなどが訪れ、8時32分発の最終電車の運転士に同社の女性スタッフから花束が贈られた。拍手が送られた最終電車発車後には記念乗車券・グッズが販売されてにぎわった。

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