通天閣地下劇場、24年の歴史に幕-最後はワタナベフラワーのライブ

通天閣地下劇場最後の日、ワタナベフラワーがライブ

通天閣地下劇場最後の日、ワタナベフラワーがライブ

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 通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)地下劇場「スタジオ210」で9月23日、ロックンロールバンド「ワタナベフラワー」のライブイベントが催され、24年続く同劇場最後の公演となった。

ワタナベフラワーとゆーゆさんが共演

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 同劇場がある地下フロアは、1956(昭和31)年に再建された現在の通天閣と共に完成。フイッシュセンター(水族館)などを経て、1989(平成元)年から松竹芸能が歌謡ショーを開くようになり、2005年にリニューアル。今年6月、歌謡ショー「通天閣歌謡劇場」と寄席「通天閣劇場TENGEKI」を開いていた松竹芸能と通天閣観光との契約が終了し、共に最終興行が行われた。

 当日は、昨年から「通天閣もりあげ隊長」を務めるクマガイタツロウさん率いるワタナベフラワーが満席の中でライブを上演。歌手・井上あずみさんの長女でNHKみんなのうたに選ばれた曲「タン・タン・タン」を同バンドと一緒に歌う「ゆーゆ」さんもゲストで登場した。

 クマガイさんは「アンコール前に歌った最後の曲『ハイ!通天閣』はいつも楽しい曲なのに『バイバイ通天閣また明日』の歌詞がここは最後と思ったら涙が出そうになった。いろいろな人が歌ったりした歴史ある場所で責任を感じた。そういう人たちの魂が入ってきたような気がします。みんな(今日来た人)が通天閣を盛り上げたいイベントに対しての思いを共有できた」と振り返る。

 地下フロアは明日から工事に入り、劇場以外の新しい施設「通天閣わくわくランド」が今年末にオープンする予定。通天閣観光の高井隆光副社長は「イベントスペースを備えた楽しんでいただける施設にする」と話す。

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