通天閣(大阪市浪速区)が7月3日、初代通天閣から数えて110周年を迎えた。
初代通天閣は1912(明治45)年に完成。1943(昭和18)年に隣接の映画館の火事が延焼し、戦争中の金属献納運動が盛んだったころだったこともあり解体された。現在の通天閣は、新世界の商店主らが「やっぱり通天閣がないとあかん」と出資を募って1956(昭和31)年に再建した。
同塔を運営する通天閣観光(同)は今月2日から、夜間のライトアップを「初代通天閣誕生110周年記念ライトアップ」として実施。三角部分の4面と塔上部の8本輪郭ラインを5色でカラーチェンジする。今月8日まで。
通天閣観光の高井隆光社長は「2025年大阪・関西万博に向けて、新世界、通天閣はとどまることなく、これからもさらに盛り上げてきたい」と意気込む。記念ライトアップは「大阪の輝きに負けないようなカラフルな光。これからも大阪のともしびを輝き続けていきたい」とも。