展覧会「コレクター福富太郎の眼」が11月20日、あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区、あべのハルカス16階)で始まる。
キャバレー王の異名をとった実業家の故・福富太郎さんのコレクションを集めた同展。鏑木清方や北野恒富に代表される東西画家の美人画をはじめ、日本画・洋画の画家、総勢55人の情熱を注いだコレクションの全貌を約80点の作品で振り返る。同展の監修は福富さんと交流があった美術史家・山下裕二さんが担当した。
山下さんは「福富太郎という人は、間違いなく戦後最高のコレクターだと思う。福富さんのコレクションは有名、無名を問わず、その作品に本当に惚れ込んだものだけを買っていた。(同展は)まさに福富さんの審美眼が行き渡っているコレクション。ぜひ実物と対面していただいて、コレクター福富太郎の眼を感じ取ってもらいたい」と話す。
開館時間は10時~20時(土曜・日曜・月曜・祝日は18時閉館)。観覧料は、一般=1,500円、大高生=1,100円、中小生=500円。来年1月16日まで。