近畿日本鉄道は2月5日、新型特急「ひのとり」の報道陣向け試乗会を開き、大阪上本町駅~榛原駅間を運行した。
3月14日にデビューする「ひのとり」は「くつろぎのアップグレード」がコンセプトで、日本で初めて全席に後部座席の乗客に気兼ねなくリクライニングできるバックシェルを設置。プレミアム車両のシートは本革を使用した座席で、前後間隔は130センチで従来のアーバンライナーより25センチ広い。6両編成の場合、1号車と6号車の両先頭がプレミアム車両、2号車~5号車がレギュラー車両で編成定員は239人。コーヒーサーバーなどのカフェスポット、トイレ、ロッカー、喫煙室を設け、無料Wi-Fiや全車両に空気清浄機「ナノイー」も備える。製造両数は6両編成×8編成、8両編成×3編成の全11編成計72両。
運行区間は、大阪難波~近鉄名古屋間を約2時間で結び、大阪難波~近鉄奈良間でも一部の特急に運用する。特別車両料金は大阪難波~近鉄名古屋間でプレミアム車両が5,240円(運賃=2410円、特別料金=1,930円、特別車両料金=900円)、レギュラー車両が4,540円(運賃=2410円、特別料金=1,930円、特別車両料金=200円)。特急券前売り発売の開始時期は1カ月前で、「ひのとり」特急券の前売り発売は2月14日10時30分から。