天王寺・阿倍野の劇場などで9月20日から、さまざまな演劇やパフォーマンスを展開する「大阪フリンジフェスティバル」が初開催される。
英・スコットランドの演劇フェスティバル「エディンバラフェスティバル」の一環である「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」をモチーフに、演劇やアート、パフォーマンスを将来的に街全体で楽しめる祝祭都市の創造を目指す同イベント。パフォーマーやボランティアスタッフの募集を行い、支援者を募るクラウドファンディングを8月中旬に始める予定。劇場の集客目標は30日間で6万人。主催は一般社団法人フェスティバーロで、継続的にフェスティバルを運営する母体として設立した。
会場は、近鉄アート館、一心寺シアター倶楽、オーバルシアター、スペースナイン、ステージプラスの劇場のほか、Hoopオープンエアプラザ、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」などの屋外会場を予定する。
阪南大学国際観光学部教授でもある松村嘉久委員長は「生でいろいろなパフォーマンスが毎日のように続くのが大きな魅力。劇場でのライブパフォーマンスを外でも行い、外で見た人が劇場に入る、劇場から出た人が街を回遊して消費する。そんな祝祭都市を目指したい」と意気込む。
近鉄アート館の運営にも関わる松原利巳副委員長は「天王寺・阿倍野エリアは中小の劇場が集積している。みんなバラバラに活動しているのがもったいないと、昨年から情報共有するようになり、まとまったイベントをやりたいとなった。今年は未来を見据えたプレゼンテーションの場」と話す。
10月21日まで。