近鉄アート館(大阪市阿倍野区、あべのハルカス近鉄本店ウィング館8階)で3月29日~4月1日、イッセー尾形さんの公演「妄ソーセキ劇場+1」が行われる。
【動画】「妄ソーセキ劇場+1」への意気込みを語るイッセー尾形さん
夏目漱石作品の脇役たちを尾形さん流の妄想で主人公にした一人芝居「妄ソーセキ劇場」に、日替わりで1演目を追加する。プログラムは、「坑夫」の老落語家、「草枕」の床屋、「道草」のオツネさん、「門」の小六、「明暗」の吉川夫人を予定する。
近鉄アート館は2014年、2001年から休止していた演劇事業を復活。かつて尾形さんは大阪での公演は同所で行うことが多く、今回が約18年ぶりの公演となる。
大阪市内で行われた取材会で尾形さんは「渋谷ジァン・ジァンで新作をして、近鉄アート館で膨らませていく、育てる、そのサイクルを10年以上やっていた」と振り返り、「夏目漱石生誕100周年のイベントで一人芝居をやりませんかと言われ、脇役を中心に読み始めるとこれまでやっていた庶民を演じるところと重なった。かつてやっていた松山の劇場からも声が掛かってうれしかった」と話した。「今回、生まれ育ったアート館で自分の今を演じる。こんなにうれしいことはない」とも。
開演時間は29日・30日は19時、31日・1日は14時。全席指定で、料金は前売り=5,000円、当日=5,500円。