四天王寺の支院「愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)」(大阪市天王寺区夕陽丘町)で6月30日・7月1日、「愛染まつり」が開かれる。
愛染まつりは、天神祭、住吉祭と並んで大阪三大夏祭りの一つに数えられ、夏祭りの先駆けとして知られる。同寺は593年に聖徳太子によって建立されたと伝えられ、同祭が日本最古の夏祭りという。
昨年に続き、新型コロナウイルス感染症対策で例年の3日間から2日間に短縮するなど規模を縮小するが、2018(平成30)年から中止していた、天王寺駅付近から同寺まで練り歩く愛染娘らの「宝恵駕籠(ほえかご)パレード」は初日に行う予定。
今年の愛染娘は、公募でなく関係者らの推薦で選出された6人。それに加えて、日本の文化を知ってもらおうと、ウクライナからの留学生(避難民)3人も宝恵駕籠に乗るという。
同寺で6月18日には、愛染娘が「大阪締め」などの掛け声の練習や宝恵駕籠に乗るのを体験。牧村比菜乃さんは「(宝恵駕籠は)思っていたより揺れて、その中で、笑顔で手を振るのは難しい」と振り返った。
山岡武明住職は「コロナがようやく終息に向かっている感じで、夏祭りの先駆けなので景気づけに明るいニュースからと思って宝恵駕籠パレードを復活させた」と話し、「聖徳太子の寺として、『和をもって尊しとなす』との考えから、世界平和祈願のパレードになれば」とも。
開門時間は10時~19時。