和宗総本山 四天王寺(大阪市天王寺区)で8月9日、お盆の先祖供養のために行う恒例行事「万灯供養」が始まった。
「万灯供養」は平安時代から続いているといわれ、毎年多くの人が訪れる行事。五重塔がある中心伽藍(がらん)内にろうそく立てを設営し、参詣者が先祖の霊名を「万灯ろうそく」に記入して供養する。多くのろうそくに灯がともって幻想的な雰囲気となり、僧侶が般若心経を唱えて練り歩く「万灯供養法要」も行われる。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。今年は密集・密接を避けるため、中心伽藍内の拝観可能エリアを入り口(西重門)の軒下までに制限するなどしてコロナ対策を徹底する。
実施時間は17時~20時。献灯料(ろうそく)は1本700円。今月16日まで。