通天閣(大阪市浪速区)が12月3日、新型コロナウイルス感染症の大阪府独自の指標である「大阪モデル」の「非常事態」を示す赤信号でのライトアップを始めた。
通天閣東面のLEDビジョンに大阪府広報担当副知事「もずやん」の泣き顔も
同塔を運営する通天閣観光は5月11日から、大阪府からの要請に応えて「大阪モデル」ライトアップに無償で協力。8月31日、大阪モデルライトアップをいったん終了したが、新型コロナウイルスによる医療体制のひっ迫に伴い、府から新たに初めての赤信号での点灯要請があり、急きょ対応した。
通天閣観光は3日、今年の干支(えと)と来年の干支にちなんだ動物が対面する年末の恒例行事「干支の引き継ぎ式」を中止すると発表した。
通天閣観光の高井隆光社長は「赤信号ライトアップは苦渋の決断。大阪のランドマークの通天閣が赤色にライトアップすることで、府民の皆さんが感染拡大防止に努めてもらえたら」と話し、干支の引継ぎ式の中止については「これも苦渋の決断。毎年多くのマスコミ、観覧客が訪れるので仕方がない」と嘆く。
通天閣では今月11日まで16時45分~21時に赤色点灯、今月12日~31日16時45分~21時に医療関係者への感謝の気持ちを表す青色点灯を予定する。