路面電車を運行する阪堺電気軌道(阪堺電車)は8月11日から、車両に抗ウイルス・抗菌加工を施す。我孫子道車庫(大阪市住吉区)で同日、作業の様子を報道陣に公開した。
同社は今月25日まで順次、保有する全35両の座席・つり手・手すり・窓など車内全般に、インフルエンザウイルスや菌などへの効果が確認されている、人体や環境には影響がない抗ウイルス・抗菌材を噴霧加工する。加工済みの車両にはステッカーを掲出する。
同社では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の対策として、駅係員や乗務員のマスク着用、有人駅窓口への飛沫(ひまつ)防止ビニールシートの設置車両の定期的な清掃・消毒、窓開けによる車内換気などを行っている。
阪堺電気軌道の松本圭晃さんは「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、車内の定期的な清掃や窓開けによる車内の換気などお客さまに安心して利用いただけるよう取り組んでいる。現在、新型コロナウイルス感染が拡大している中、今回全車両への抗ウイルス・抗菌加工を実施することで、より安心して利用いただけるのではないか」と話す。