通天閣(大阪市浪速区)で6月30日、「大阪モデル」ライトアップ消灯式・感謝状贈呈式が開かれた。
同塔を運営する通天閣観光(同)は5月11日から、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛要請・解除の基準となる大阪府独自の基本的な考え方「大阪モデル」に基づく警戒基準の到達レベルを、通天閣の赤・黄・緑の 3 色でライトアップして周知することに協力。注意喚起レベルを表す黄色に始まり、5月14日からは基準内を表す緑色のライトアップを続け、一度も警戒レベルを表す赤色にはならなかった。
当日は、大阪府の吉村洋文知事から通天閣観光の高井隆光社長に感謝状が贈られ、ライト消灯のレバー引きが行われた。最後に2人が幸運の神様ビリケンさんにエアタッチで新型コロナの終息を祈願した。
吉村知事は「根回しせずにマスコミに言う。むちゃぶりに応じていただいた高井社長、(スポンサー)日立の皆さんに感謝を申し上げたい。(ライトアップは)府民の皆さんに信号と同じように今の状態をわかりやすく伝えることをやろうと考えた。府民の皆さんのシンボルは何だろうと考えたとき、一番最初に浮かんだのが通天閣。無償でご協力いただいて頭が下がる思い」と感謝を述べた。
高井社長は「緑が続いていたのは、吉村知事、府庁の方並びに府民全体で勝ち取ったグリーンのライトアップ。また無茶ぶりで要請が来るかわかりませんが、通天閣が赤や黄色にならないように乗り切っていきたい。みんなでがんばりましょう」と意気込む。