5月30日に営業再開する通天閣(大阪市浪速区)展望台に29日、修復作業を終えた幸運の神様ビリケンさんが帰ってきた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止で4月9日から臨時休業している展望台。同所に2012(平成24)年から鎮座している現在の3代目ビリケンさんは、背中にひび割れが見られるなどしたため、臨時休業期間を利用して仏像製作所「松久宗琳佛所」(京都市)で修復作業が行われていた。
ビリケンさんの8年間の汚れを布で落とし、背中のひび割れを樹脂で埋め、装いも新たに全身に金粉を施した。触ると願い事がかなうと伝えられている足の裏にも絵の具を塗り重ねたという。
同塔を運営する通天閣観光の高井隆光社長は「ビリケンさんにはエアタッチでお願いします。ぜび通天閣に遊び来てください」と呼び掛ける。