天王寺動物園(大阪市天王寺区)は10月1日、9月27日から行方不明だったカリフォルニアアシカのキュッキュ(雌、0歳3カ月)を同日に保護したと発表した。
9月27日に職員が、キュッキュが見当たらないことに気付き、捜索のため池の水を抜いたところ、排水溝カバーが外れていることから、園外下水施設の捜索開始。これまで動物園外の下水道施設などを連日捜索したが見つかっていなかった。1日も7時50分から捜索し、園内アシカ池周辺の下水施設で鳴き声からキュッキュを見つけて10時12分に保護したという。
キュッキュは現在、従来の展示場であるアシカ池に隣接するサブプールで保護している。サブプールはキュッキュを刺激しないように外からは見えにくいようにしているが、元気に動き回る様子や鳴き声も確認できた。
飼育スタッフによると「思っていたより元気で良かった。まだ何も決まっていないが、何らかの病原体に感染している可能性があるため、2カ月程度の検疫が必要。近いうちにサブプールで母親のミルクを与えたい」と話した。