天王寺動物園(大阪市天王寺区)で12月12日、猛獣の脱走を想定した捕獲訓練が行われた。
同園での捕獲訓練は、1975(昭和50)年にヒョウが脱走した翌年からほぼ隔年で実施。猛獣が脱走した非常事態が発生した場合に被害を最小限にとどめることを目的に行っている。
今回、アフリカサバンナゾーンで展示しているライオン1頭が地震発生時の倒木を伝って脱走したと想定。職員約50人が参加し、着ぐるみのライオンを職員が捕獲する訓練のほか、避難誘導の訓練なども行われた。着ぐるみがプロレス技を繰り出す場面もあり、来園者を喜ばせた。
牧慎一郎園長は「動物たちを脱出さないことが一番だけど、逃げることはほかの動物園でもある。動き方をちゃんと把握することは重要」と職員に向けて話し、着ぐるみに入った職員は「暑かったのでいいダイエットになった」と振り返った。