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幸福の神様・ビリケンさん被災地訪問へ-通天閣を出発

ビリケンさん(2代目)が被災地へ向けて出発

ビリケンさん(2代目)が被災地へ向けて出発

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 通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)入り口で8月5日、通天交響楽団が幸福の神様・ビリケンさん(2代目)を乗せた「ビリケン福幸キャラバン」が東日本大震災の被災地である岩手県に向けて出発した。

通天交響楽団と2代目ビリケンさん

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 同企画は、柏原市で一つ屋根の下で共に暮らし芸術活動を行っている「イーゼル芸術工房」の選抜メンバーで結成した通天閣初のオフィシャルバンド「通天交響楽団」が昨年に続き、被災地を訪問し、柏原市・東大阪市・八尾市の協力で市長、市民の寄せ書きを届ける。継続的復興支援に対する思いや姿勢を感じてもらい、被災地の人々に楽しんでもらうのが目的。

 7日には、昨年に続きビリケンさんが岩手県大槌町の一日村長に就任する予定で、今回は現地の子どもたちを喜ばせようと二足歩行ロボット「通天閣ロボ」も帯同する。同町に東大阪市立盾津東中学校の生徒の応援ビデオレターも届けるほか、3日間同県に滞在して仮設住宅などで同楽団が演奏も行う予定。

 当日は出発式が行われ、通天閣観光の西上雅章社長は「通天閣は若い人たちを支援しています。被災地の方々を元気付けることを期待します」とあいさつ。通天閣ロボが「私たちビリケン復幸キャラバンは皆さまよりお預かりした被災地の方々への思いを無事に届けることを誓います。ボボボボボーン」と宣誓した。

 ビリケンさん(2代目)は、新世界の基となる遊園地「ルナパーク」の閉園時に行方不明になったビリケン像を復活させようと1980(昭和55)年に設置。以来、通天閣に32年間鎮座していたが昨年、同塔が100周年(初代から)を迎えて展望台をリニューアルするのに伴い、3代目と交代して引退。2代目は引退後、通天交響楽団のメンバーとしてライブ会場などの帯同している。

 通天交響楽団のリーダー・竹下壽晃さんは「昨年、被災地を訪問したときにビリケンさんの足の裏をなでて泣いている人がいた。微力ながらでも継続的に復興支援の呼び掛けができれば」と話す。

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