近鉄百貨店（大阪市阿倍野区阿倍野筋1）は7月12日、来春に全面開業予定の日本一高いビル「あべのハルカス」（同）に6月13日、一部先行オープンした「あべのハルカス近鉄本店」の約1カ月間（29日間）の売上高と来店客数を発表した。

にぎわう「あべのハルカスダイニング」

　同店は、近鉄百貨店阿倍野本店から名称変更し、タワー館の地下2階～14階に先行オープン。これまでの本店はウイング館となり、4階～7階などが改装工事中。

　発表されたのは、約1カ月の売上高（取り扱いベース）が累計約100億円で対前年比の1.6倍、来店客数が累計約290万人で対前年比の2.4倍。

　特に好調なのが、タワー館12階～14階の計44店の飲食店（2800席）で構成するレストラン街「あべのハルカスダイニング」。1日平均約1万4000人の来店があり、目標値の約3～4割を上回る。ランチタイムを中心に行列が多くできて、夜も予約で埋まっていることも多いという。

　同ビルは全面開業時に展望台、美術館、ホテルなども入居予定。同店の初年度（全面開業後）の年間予想来店客数が4500万人、取扱高ベース売上高（百貨店の売上高と専門店部分の取扱い高を合計）は1,450億円、目標売上高（百貨店の売り上げと専門店の賃貸収入の合計）1,190億円を、それぞれ見込んでいる。