近鉄百貨店阿倍野本店(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)は、現在建設中で2014年春に開業予定の超高層複合ビル「あべのハルカス」に入居する新本店に百貨店業界初となるNPOなどの市民活動団体が活動できる「コミュニティスペース」を設ける。
あべのハルカスは、ビルの高さでは日本一となる300メートルの超高層ビル。同店は地下2階~14階に入居し、売り場面積は10万平方メートルと百貨店では日本一の規模になる予定。ほか、美術館、オフィス、大阪マリオット都ホテル、展望台などが入居する。
コミュニティスペースは、7カ所(計約500平方メートル)設置予定。市民活動団体に低料金で貸し出し、買い物目的でない人にも来店してもらう魅力作りが目的。今年2月から、同店の新店準備本部は市民活動団体との会合を4回開き、「やりたいこと」「同店の印象」などさまざまなテーマで話し合いを行った。今月5日~8日には実際に14の市民活動団体が音楽の演奏、婚活体験、アートなどのワークショップなどを展開した。
現在、コミュティスペースを盛り上げるボランティアも募集している。ボランティアは同スペースで展開するプログラム、天王寺・阿倍野の街の案内もする「コンシェルジュ」、活動する団体をサポートする「サポーター」、展開するプログラムや同エリアの情報をさまざまな媒体で発信する「レポーター」の3チーム。10月20日に大阪市立阿倍野市民学習センター(あべのベルタ)で事前説明会を行う。
事前説明会の申込締め切り日は今月16日。ホームページなどで受け付ける。11月から来年2月にかけて、それぞれのチームに応じた養成講座(無料)も開く。