大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「日本国宝展」が4月26日から、大阪市立美術館(大阪市天王寺区、天王寺公園)で開かれる。
全国から約130件(参考出品除く)の国宝を一堂に集め、日本の美の歴史をたどる同展。同館が2022年10月から行っていた大規模改修工事を経て、2025年3月1日にリニューアルオープンすることや大阪・関西万博の開催で国内外から大阪に多くの人が訪れることを見込んで企画した。
絵画では狩野永徳の「唐獅子図屏風(びょうぶ)」(皇居三の丸尚蔵館収蔵)、長谷川等伯の「楓図(ふうず)」(京都・智積院蔵)のほか、円山応挙、伊藤若冲ら日本美術の巨匠の作品がそろう。彫刻では、通常毎年6月6日の開山忌の前後3日間のみ拝観が許されている、日本最古の肖像彫刻である唐招提寺の「鑑真和上坐像(ざぞう)」を5月13日~25日に公開する。
同館学芸員の山下真由美さんは「幅広い時代の多様なジャンル、誰もが歴史の教科書で見たことがある作品を展示する。知っている、見たことがある国宝の実物に出合うことで圧倒的な力を感じてもらえる。大阪で開かれる初の国宝展を記念して、大阪ゆかりの国宝も紹介する」と話す。
開館時間は9時30分~17時(土曜、5月4日・5日は19時まで)。月曜休館(4月28日、5月5日は開館)。観覧料(前売り)は、一般=2,200円、高大生=1,500円、小中生=300円。当日は200円増し。土曜・日曜・祝日は日時指定予約優先制。