大阪市は2月16日、天王寺動物園(大阪市天王寺区)に年間パスポートを導入するなど、天王寺公園・動物園の魅力向上の取り組みを発表した。
来園者から要望が多かったという年間パスポートは4月から導入。料金(カッコ内は通常入園料)は、大人=2,000円(500円)、市外小中学生=800円(200円)。
そのほか、ペンギン・アシカ舎のリニューアルに着手、絶滅危惧動物の種の保存の取組みの一環として海外からシシオザルを導入、動物園の飲食・物販などサービス事業を包括的に実施する民間事業者を公募、公園中心部に位置する公園連絡橋の撤去なども発表した。2017年度の予算額は3億9,000万円。
大阪市建設局は昨年10月、次の100年の目標を「魅力あふれる動物園であり続けること」とした「天王寺動物園101計画」を策定。動物園ににぎわいを呼び込み、天王寺エリア全体の活性化も見据える。
コレクション計画では、高額な餌代を理由にした自然滅によるコアラの撤退が大きな話題になったが、ホッキョクグマ・カリフェルニアアシカ・ヒガシクロサイなどの繁殖、アジアゾウの導入などを推進。リスザルなどの小型哺乳類やニホンイノシシの導入を検討する。