通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)地下劇場(スタジオ210)で9月21日、演歌歌手の吉野悦世さんがワンマンライブ「~三つの拍手~」を開く。
同所で1989年から、松竹芸能が歌謡ショーの興行「通天閣歌謡劇場」を開いていたが、今年6月、通天閣を運営する通天閣観光との契約が終了した。吉野さんは18歳から16年間、歌謡劇場に月1回の割合で出演。「だ~い好っきゃねん通天閣」などのご当地ソングを歌い、「通天閣のおやゆび姫」のニックネームで劇場を訪れるファンに親しまれてきた。
吉野さんは故・ミヤコ蝶々さんの最後の弟子で、舞台女優としても活躍。通天閣歌謡劇場の最終興行などが催された6月は東京での舞台に出演していたため、歌謡劇場に出演できなかった。
ライブはゲストに竜小太郎さん、むんむさん、吉野さんが手話ダンスなどをボランティアで指導する子どものダンスチーム「チュッパ・チャップス」が出演する。
吉野さんは「あのステージにもう一度立ちたかった。成人式の日にも歌って人生の節目に通天閣歌謡劇場があった。いろいろな人に助けてもらってライブができる。歌謡劇場のようにアットホームな感じにしたい」と話す。
開演は17時。チケットは3,000円(当日3,500円)。ホームページで予約を受け付けている。
同劇場は、バンド「ワタナベフラワー」のライブが今月23日に催された後、改修工事に入る予定。通天閣観光は地下について、「まだ発表できる状態でない」という。