通天閣歌謡劇場、総勢20人の最終公演へ-水引しのぶさんに聞く

演歌歌手の水引しのぶさん

演歌歌手の水引しのぶさん

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 通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)地下のスタジオ210で松竹芸能が毎週月曜に開いている「通天閣歌謡劇場」が6月28日、最終公演「~また逢う日まで~」を迎える。

通天閣歌謡劇場で歌う水引しのぶさん

 地下で歌謡ショーと寄席を開いている松竹芸能は今年夏、旧「角座ビル」跡地に劇場「道頓堀角座」を開設することを2月に発表。通天閣を運営する通天閣観光との賃貸借契約が6月末に終了し、歌謡劇場だけを「週1回(月曜)または2回(土曜・日曜)」開催する案を松竹芸能から打診されたが、通天閣が「週の残り5日空くのが厳しい」などの理由で劇場閉鎖を決定した。

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 地下フロアは1956(昭和31)年に現在の通天閣とともに完成し、通天閣歌謡劇場は1989年に当時あった「通天閣囲碁将棋センター」横に開設し、週末に松竹芸能が歌謡ショーを始め、2008年から週末は寄席「通天閣劇場TENGEKI」を開くようになってから歌謡ショーは月曜日に開かれるようになった。NHK連続ドラマ小説「ふたりっ子」に登場するオーロラ輝子のモデルになった叶麗子さんなどが出演する。おおむね1人が月1回の割合で登場し、1日約8人が2公演を行ってきた。

 今月17日に通常興行が行われ、トリを務めたのが「通天閣の織姫」が愛称の水引しのぶさん。歌う最中に涙ぐむ場面も。常連らは「劇場が無くなるのは寂しい」と口をそろえる。入り口にはファンが始めた劇場存続を訴える署名用紙が置かれ、劇場存続を願った手紙を持参した人も。

 水引さんは長野県在住で、同劇場へは高速バスを使って来てるという。「10年以上前から出演している通天閣歌謡劇場は日本一の演歌の殿堂で特別な場所。自分の中では通天閣の演歌の灯を消そうと思っていない。劇場が無くなることは大阪のシンボルが無くなるのと同じ。来られる人で劇場が生きがいの人もいます」と話す。

 28日に開かれる最終公演は、叶さんや水引さんなど総勢20人の歌手が出演。通常と違い、1部と2部で入れ替えを行う。タイトルの「~また逢う日まで~」は、別れの言葉ではなく劇場復活に期待を託して付けたという。開演は12時(1部)、14時20分(2部)。入場料は1,500円。

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