年末の恒例行事「干支(えと)の引き継ぎ式」が12月27日、通天閣(大阪市浪速区)で開かれた。
1956(昭和31)年から続く大阪の名物行事。今年の干支と来年の干支にちなんだ動物が対面し、双方の動物に代わって駄じゃれを交えた今年の反省と来年の抱負を発表する。
当日は、今年の干支の兎(ウサギ)と来年の干支の辰(タツノオトシゴ)のほか、口上人として通天閣観光の西上雅章社長、セレッソ大阪の森島寛晃社長、セレッソ大阪30周年アンバサダーの大久保嘉人さんが登場した。
発表された今年(うさぎ年)の口上は「今年は、コロナが5類へ移行!いつも、そバニー(側に)いたウイルスと距離を取り、従来の生活を取り戻したいところです。そんな中、侍ジャパンの世界一や、藤井聡太さんの前人未到の全八冠制覇。そして、プロ野球でのオリックスバファローズ3連覇と阪神タイガース18年ぶりのアレ(A.R.E)など、ピョンピョン跳ねたいぐらいのうれしいことがたくさんありました! 一方で、ガソリン代、電気、ガス、食料品値上げと、長い耳もウサギ(ふさぎ)たくなる話題が多く、どうもウまく(うまく)いきませんでした」。
来年(たつ年)の口上は「コロナも新たなステージになったとはいえ、日々の生活にはごリュウ意(ご留意)を!2024年はパリオリンピック・パラリンピックがあります。ひリュウじょううん(飛竜乗雲)を願い、勢いある年、成長の年にしてみせます!また、時がタツ(経つ)のは早いもので、セレッソ大阪は今年12月で30周年を迎えました。2024シーズンこそ、Jリーグ優勝をタツせい(達成)できるよう、じゆうかっタツ(自由闊達)に挑戦を重ねて頑張ります!皆さまも、リュウリュウ(隆々)と勢いに乗った、じょうしょうきリュウ(上昇気流)の一年になりますように!!」。