ササトンネルを設ける七夕イベント「七夕のゆうべin四天王寺 2023」が7月7日から、四天王寺(大阪市天王寺区)で開かれる。
四天王寺の境内を借りて、2008(平成20)年から開かれている同イベント。天の川を模した全長27メートルのササトンネルに多くの来場者が願い事を書いた短冊を飾り付ける。夜はササトンネルが天の川を模して、約3万球のLEDが点灯して幻想的な雰囲気を醸し出すという。併せて、縁日、コンサート、星空観望会も行い、最終日には、願いが天に届きますようにと願いことが書かれた短冊を「おたき上げ」する。2019年開催時には3日間で約10万人が来場したという。
同イベントは、コロナ禍の影響で2019年から3年間は中止が続いた。昨年には実行委員会を予算面などで今後の開催が困難と判断して解散する予定だったが、解散を関係各所に伝えたところ、「ここまで地域で大きくなった七夕祭りを終わらすのはもったいない」という意見が多数寄せられたことから今回、再結成したという。開催中止が続いたことで余剰金や準備金がなくなったこともあり、クラウドファンディングを6月30日まで実施する。
「昨年の7月7日に実行委員会の解散式を行う予定を覆して再結成した。クラウドファンディングは、これからも毎年開催していきたい」と事務局長の三宅英紀さん。「私自身は第2回から出店者として関わって、このイベントが気に入って天王寺に引っ越してきた。四天王寺に五重塔があるのも多くの人に知ってもらいたい。子どもが浴衣を着て楽しんでいる地域の祭りをなくしたくなかった」とも。
ササトンネルの点灯時間は19時~24時(最終日は20時まで)。7月9日まで。