天王寺動物園(大阪市天王寺区)で11月24日、「防災訓練」が行われた。
同園では2年に1度ほど防災訓練を実施しており、今回は開園中に南海トラフを震源とする大規模地震が発生し、来園者複数人が負傷(いずれも軽症)、倒木の発生によりライオン雄1頭が脱走したと想定して行った。
当日は職員47人(全職員は80人)とボランティア7人が参加。着ぐるみでライオンに扮(ふん)した職員が園内に登場し、来園客に手を振る素振りを見せ、遠足で訪れていた園児に囲まれる一幕もあった。最後は麻酔銃で撃ったライオンを捕獲・収容するまでの手順を実践した。
向井猛園長は「実際に災害が起きたことを想定するには訓練を重ねるしかない。そこで得られた反省点を必ずフィードバックして、新たなマニュアル作りや今後の災害対策に生かしたい」と話す。