天王寺動物園(大阪市天王寺区)に4月27日、新施設「ふれんどしっぷガーデン」がオープンする。
同施設は、2016(平成28)年に策定した「天王寺動物園101計画」に基づき、「人と共に生きる動物の意味と、そのあたたかさを知る」をコンセプトに整備した。一部エリアをウオークスルーにすることで動物を間近に観察できるようにし、動物が観察から避難できるスペースも用意した。ふれあい広場で飼育してきたテンジクネズミ、ヒツジ、ミミナガヤギ、ヤギ、野間馬を展示する。
25日に行われた内観会には、近隣の保育所の園児らが参加。間近に動物を見て喜ぶ様子を見せていた。
同園の安福潔副園長は「『ふれんどしっぷガーデン』という名前に込められているように、一般にある『ふれあい』という言葉を使っていない。一方的に人間が触りに行くという欲求を満たすものではなく、動物の意思を尊重するところから、動物の福祉が始まるので、嫌がる動物を無理やり触りにいかないとか、動物の反応や行動を見て人間の行動を決めてもらう。動物の福祉を考えてもらえる施設になれば」と期待を寄せる。
新たな通年イベントとして、おやつを入れるフィーダー(給餌器)の準備に参加し、飼育担当者の解説を聞きながら、動物が工夫しておやつを食べる様子を観察できる「みんなでつくる、あそびじかん」を開く。開催時間は11時~、13時~、15時~(各回20分程度)。参加費は500円。
開園時間は9時30分~17時。月曜休園(休日の場合は翌平日)。入園料は、大人=500円、小中学生=200円ほか。