天王寺動物園(大阪市天王寺区)で9月28日、コアラ「アーク」(雄、12歳)のお別れイベントが開かれた。
同園で飼育されている唯一のコアラで、「アーク父ちゃん」の愛称で親しまれた「アーク」。10月中旬ごろに繁殖目的のブリーディングローン契約により、ロングリートサファリパーク(イギリス)に出園することになった。天王寺動物園は2015(平成27)年に策定したコレクション計画で、ユーカリの栽培管理費が負担となっていることなどから総合的に判断してコアラを「撤退種」としていた。
当日は約600人の来園客が見守る中、担当飼育員の辻本英樹さんがアークとの思い出を語り、「(同園で)コアラ飼育は30年、僕自身は8、9年。コアラ飼育の幕を閉じる、こういう結末は悔しい」と涙を見せた。「これだけのたくさんの方々で見守られてアークは幸せ。繁殖目的でイギリスに行くが、アークには子孫を残してくれと言うより、一日でも長く生き続けてほしい」とも。
そのほか、来園者がアークの出園を反対する署名を牧慎一郎園長に渡し、昨日からカリフォルニアアシカの赤ちゃんが行方不明になっていることなどに抗議する一幕もあった。