あべのハルカス(大阪市阿倍野区)で11月14日、近鉄百貨店(同)と近畿大学(東大阪市)の包括連携協定調印式が行われた。
同式では、地域発展、商品・イベントの企画、学術・教育・研究の振興、人材の育成について両者が連携すると発表。近大関連商品の販売拡充、学生のインターンシップ、百貨店のマーケティングなどの共同研究を予定する。
これまで近鉄百貨店では、2015年から「近大みかん」、2016年から「近大発なまずの蒲(かば)焼き」、今年から「近大支援食縁のブリ 出汁(だし)しゃぶセット」を、それぞれお歳暮商品で取り扱っている。
近鉄百貨店の高松啓二社長は「近畿大学の14学部の各専門分野の知見と学生の考え方に触れ、私どもの抱える問題解決に取り組んでいきたい」と話し、「阿倍野・天王寺エリアはハルカスのおかげで注目を浴びている。今後どういう街に育っていったらいいのか、都市工学的な視点で研究していきたい」とも。
近畿大学の塩崎均学長は「近畿大学の最寄り駅が長瀬、八戸ノ里で近鉄沿線。大学関係の行事はシェラトン都ホテルでこれも近鉄関係。百貨店とやるのであれば近鉄百貨店と最初にタイアップしたいと思っていた。学生にとって大きな勉強をさせていただく場になるのでは」と話す。