大阪市立自然史博物館(大阪市東住吉区、長居公園内)1階講堂で7月21日、大阪市が「犬猫の理由なき殺処分ゼロ」施策推進に向けたサマーキャンペーンのキックオフイベントが開かれた。
当日は160人が来場。同施策を広く普及・啓発するための広報や動物愛護の取り組みに助言などを行う「おおさかワンニャン特別大使」として、タレントの杉本彩さんが任命され、杉本さんによる講演も行われた。
吉村洋文大阪市長は「大阪市で殺処分数は昨年、犬が40匹、猫が1200匹。年々減っているが、多くの犬猫を殺処分しているのが現状。2025年までに殺処分ゼロの目標を掲げ、具体的なアクションプランを立ち上げていく」と意気込む。
「多くの人に知ってもらいたいため、動物愛護に造詣の深い方に大使に就任していただきたいと思っていたところ、たまたま友人の結婚式で杉本さんの隣になり、直談判し引き受けていただいた」とも。
25年以上にわたり動物保護活動を行っているという杉本さんは「動物たちが人間の身勝手な行動によって傷つき、苦しめられている現状がどうしても許せない」と話す。「若い市長さんはいいですね。勢いがあって発想が大胆。大阪はエネルギーあふれるラテン系の街」と来場者の笑いを誘う一幕もあった。