あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区、あべのハルカス16階)で10月6日から、葛飾北斎の展覧会「北斎-富士を超えて-」が開かれる。
大英博物館(イギリス)の北斎研究者や、あべのハルカス美術館の浅野秀剛館長らが協力して企画した同展。60歳から亡くなるまでの90歳までの晩年の北斎に焦点を当て、肉筆画約60点を中心に約200点を展示するほか、北斎の娘・応為の3作品も紹介する。大英博物館で先に同様の展覧会を開くが、日本ではハルカス美術館のみの開催となる。
3月22日に行われた記者発表会で、浅野館長は「(北斎はブームで)次期パスポートのデザインに葛飾北斎の『冨嶽三十六景』が決まった。北斎は世界の中でも日本人で一番知られた画家」と話す。
浅野館長と共に監修した大英博物館のティモシー・クラークさんは「北斎の芸術的な関心事と精神的な関心事は何か、それを追求するためにできるだけ多くの肉筆画を集めた。二度とこんな機会はないと思う」とビデオメッセージを寄せた。
開館時間は10時~20時(月曜・土曜・日曜・祝日は18時まで)。観覧料は、一般=1,500円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=500円。休館日は10月10日・16日・23日・30日・31日。11月19日まで。