天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山)動物慰霊碑前で9月23日、死んだ動物を慰霊する「動物感謝祭」が行われた。
毎年、1年間に死んだ動物を慰霊する目的で行われている恒例行事。昨年10月にコアラのスピカ(雌4歳)、今年7月にボルネオオランウータンのモモコ(雌24歳)など同園ではこの1年間に69種131点の動物が死んだという。
当日は、黙とうで始まり長瀬健二郎園長のあいさつが行われた。動物代表の野間馬のほか、子どもたちから果物が供えられ、職員や来園者がカシの木の枝を祭壇にささげ、動物たちの冥福を祈った。
長瀬園長は「動物園にいる動物は動物界からの大使。健康に長生きさせるために良い環境を与えるのが動物園の使命」と話した。長瀬園長は38年勤務しアジアゾウの春子(雌63歳)、モモイロペリカンルージュ(雌・飼育年数44年)などは残っているが、「先輩が年々少なくなってきた」とも。