天王寺公園(大阪市天王寺区)内の大阪市立美術館で4月14日、展覧会「肉筆浮世絵-美の競艶 ~浮世絵師が描いた江戸美人100選~」が始まる。
米シカゴの実業家ロジャー・ウェストンさんにより収集された浮世絵約130点を紹介する同展。菱川師宣、西川祐信、宮川長春、勝川春章、歌川豊国、葛飾北斎、祇園井特、河鍋暁斎など50人以上の絵師による江戸初期から明治までの作品を展示する。肉筆浮世絵は版画と違って絵師が絹や紙に筆で直接描いた一点物。
江戸時代に活躍した美人画で知られる喜多川歌麿が中国の伝説上の仙女を描いた「西王母図」も出展。同展の準備過程で歌麿の作品と鑑定された。歌麿にしては極めて珍しい画題という。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館(ただし、5月5日は開館、5月7日は休館)。観覧料は、一般=1,500円、高大生=1,000円、中学生以下無料。6月21日まで。