大坂の陣から数えて400年を迎える昨年と今年、天王寺区では地域活性化を目的に同区で戦死した戦国武将・真田幸村をテーマにしたイベントなどが展開されている。
同区などは真田幸村をテーマにした戦国イベント「天王寺 真田幸村博」のプレイベントを天王寺公園で昨年5月に、コアイベントを真田山公園で11月に開き、それぞれ多くの歴史ファンが訪れた。今年も同イベントを開催する予定。ほか、同区が幸村が築いた出城「真田丸」をジオラマで再現しようとする取り組みも行っている。2016年1月からNHK大河ドラマで「真田丸」が放送されることも発表され、同区職員らは地域活性化につながればと一層の期待を寄せる。
玉造日之出通商店街では1月6日、「玉造地区商店街 真田十勇士イルミネーション」の点灯式が開かれた。同商店街など計約600メートルの間に十勇士をモチーフにしたイルミネーションを施した。式では、日本殺陣道協会(西区)の6人が十勇士などに扮(ふん)して演武を披露。商店街関係者は「大河ドラマが終わるころまで、イルミネーションは続けたい」と話した。
点灯式に出席した天王寺区の水谷翔太区長は「真田幸村が真田丸を築いた歴史の魅力を国内外に発信し、天王寺に活気をつくり出していこうという取り組みで、今年も真田幸村博を開催する。区役所だけでなく、いろんな人が頑張っている」と話した。