天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山町)で7月24日、ツルの一種「ナベヅル」のヒナ1羽がふ化した。同園が29日、発表した。
ナベヅルは日本で飼育されているのが5羽のみの絶滅危惧種。同園では雌2匹を飼育しており、昨年12月に井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)から繁殖を目的に借り入れるブリーディングローンで雄1羽を迎えた。雄の受け入れは、同園近くの商業施設「あべのキューズモール」(阿倍野区)が地域還元施策「あべのスマイルプロジェクト」の一環で輸送費を協力して実現した。
天王寺動物園はこれまでもツルを繁殖させた実績があり、ナベヅルのふ化は12年ぶりとなる。4月26日・28日にも産卵していたが、ふ化には至らなかったという。