愛染堂、大勝金剛坐像が市有形文化財に-多宝塔内部と共に特別公開

大阪市指定文化財となった「木造大勝金剛坐像」

大阪市指定文化財となった「木造大勝金剛坐像」

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 寺院「愛染堂」(大阪市天王寺区夕陽丘町)境内にある多宝塔に祭られている「木造大勝金剛坐像(大日大勝金剛尊)」が6月20日、大阪市の有形文化財に指定された。これを記念して同23日から期間限定で同塔の内部を公開する。

特別に公開される多宝塔内部の壁画

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 今月30日~7月2日に夏祭り「愛染まつり」を控え、「愛染さん」の呼び名で親しまれる同寺。国の重要文化財に指定されている多宝塔は593年に聖徳太子により創建され、豊臣秀吉が1597年に再建したと伝えられている。木造大勝金剛坐像は正確な年はわかっていないが、室町時代に造られたものと推測している。

 今回は多宝塔の内部を拝観できる貴重な機会となる。これまで「愛染まつり」の3日間に門扉を開放することが恒例だったが、一般が中に立ち入ることはできなかった。内部には2011年に3年掛けて修復した柱絵と壁画が描かれている。

 多宝塔前で6月22日、記念法要が執り行われて信徒に内部を先行公開した。山岡武明住職は冒頭のあいさつで「この1週間が前代未聞。これから大きなことが1世紀ないかもしれないので特別な内覧会となる」と話した。

 拝観時間は10時~16時。拝観無料。今月28日まで。

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