通天閣の歌姫こと演歌歌手の叶麗子さんが5月28日、新世界の串かつをPRするキャラクター「くしたん」のテーマソング「くしたんのテーマ~串揚げと通天閣と私」を発売する。
叶さんは1988(昭和63)年、ジャンジャン横丁にあった劇場「新花月」で初舞台を踏み、昨年6月に閉鎖した通天閣歌謡劇場でも歌い続けた。NHKの連続テレビ小説「ふたりっ子」に登場したオーロラ輝子のモデルで、自身もダイナマイト玲子の役名で出演した。
叶さんは頭に通天閣の模型を乗せていることが有名だが、今回の新曲では新世界の串かつ店でテーブルに置いているのが定番のキャベツを模した飾りを頭に付ける。タイトルは、大阪以外では「串かつ」が豚肉と玉ねぎを刺したものなど別物になることから、全国でも通用する「串揚げ」にしたという。コーラスは八尾児童合唱団が務めた。
新世界(大阪市浪速区)で4月25日・26日、プロモーションビデオを撮影し、叶さんと「くしたん」のほか地元で働く人も出演した。5月27日には同所で新曲発売記念イベントを開く予定。
叶さんは「新曲は25年お世話になった新世界に恩返しをしたい思いの曲。串かつと言えば『くしたん』くん。新たな劇場は、当初予定した場所ではない所で進んでいるので見捨てないでほしい」と話す。