暮らす・働く

阪田三吉の偉業をたたえる通天閣下「王将碑」、改修工事終わる

改修した王将碑と叶麗子さん

改修した王将碑と叶麗子さん

  • 48

  •  

 通天閣(大阪市浪速区)下の将棋棋士・阪田三吉の偉業をたたえる「王将碑」の改修工事が終わり4月28日、除幕式が開かれた。

王将碑の除幕式

[広告]

 阪田(坂田の説も)三吉は堺市で1870(明治3)年に生まれ、通天閣が立つ新世界に近い場所で暮らしていたと伝えられる。1955(昭和30)年には日本将棋連盟から棋道最高の名人位「王将」の称号が贈られた。

 王将碑には、1969(同44)年10月に阪田三吉の偉業をたたえる目的で建てた旨が記されている。毎年7月23日の命日に同所で王将祭が開かれる。建立した当時は新世界の5カ所ほどに将棋センターがあり、通天閣地下にも1976(同51)年に通天閣囲碁将棋センターが開設される(2001年に閉鎖)など将棋が盛んだった。

 昨年から、新世界町会連合会は王将碑の老朽化が目立つことから改修を計画。資金捻出のため、王将碑前に浄財箱も設置した。今年2月、ジャンジャン横丁に阪田三吉が関根金次郎と対局した「銀が泣いている」の場面のオブジェも設けた。

 当日は、新世界町会連合会、日本将棋連盟の関係者や通天閣の歌姫こと演歌歌手の叶麗子さんらが出席した。町会連合会では王将碑をこれまでの待ち合わせスポットだけでなく、勝負のパワースポットとしてPRしていくという。叶さんは「きれいになった。(通天閣展望台の)ビリケンさんも金ピカでパワースポットが集まっている」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース