天王寺動物園に絶滅危惧種「ナベヅル」のお婿さん-あべのキューズモールが協力

天王寺動物園にナベヅルのカップル

天王寺動物園にナベヅルのカップル

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 天王寺動物園(大阪市天王寺区)で3月19日、繁殖を目的に迎え入れたツルの一種「ナベヅル」(雄)が披露された。

天王寺動物園からキューズモールに感謝状

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 絶滅危惧種のナベヅルは全長約1メートルの小型のツルで、国内でわずか5羽のみが飼育されている。同園で親子の雌2羽が飼育されており、雄を井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)から繁殖を目的に借り入れするブリーディングローンで迎えた。天王寺動物園は2002年に産卵させた実績があり、ナベヅルの世界中で飼育されている個体情報を管理する「国際血統登録」も行っている。

 ナベヅルの輸送費は「あべのキューズモール」(阿倍野区)が開業以来行っている地域還元施策「スマイルプロジェクト」の一環で協力。ポイントカード利用客が選択した地域貢献ポイントなどを活用した。同プロジェクトは2011年、ケープハイラックス3頭も同園に寄贈している。

 当日は記念セレモニーが開かれ、同園の高橋雅之園長からキューズモール・神津秀人総支配人に感謝状が贈られたほか、日東南保育所(浪速区)の園児約30人が「天王寺動物園にようこそ、かわいい赤ちゃんを楽しみにしています。おめでとう」とあいさつした。

 高橋園長は「絶滅危惧種を飼育して数を増やすことは動物園の大事な仕事。ナベヅルを迎え入れたいと思っていた。キューズモールに相談した時に地味な鳥なので賛成していただけるか不安だったが、喜んで協力してもらえた」、神津支配人は「キューズモールは阿倍野で商売させていただいているので、積極的に地域貢献事業をしていく。無事で元気な赤ちゃんが生まれることを願う」と、それぞれ話した。

 キューズモールは同日、園内のゾウやコアラなどの人気動物が飼育されている場所16カ所に「おやつ(ごはん)タイム」を案内する看板も寄贈して設置した。

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