天王寺区役所(大阪市天王寺区真法院町)が区内の中高生向けに公募したインターンシップ事業の参加者12人が決まり現在、ヤフー、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ミキハウスなどで職業体験が行われている。
同事業は、将来社会人になって働く時に必要な能力や社会人としてマナーを学び、どんな仕事がしたいか、自分が何に向いているのか考えるきっかけを与える目的で実施。同区の水谷翔太区長が「大学生になって就職活動を始める時期に自分のキャリアを考えるのは遅い」として中高生を対象にした。
ヤフー大阪支社(北区)では7月29日に事業が始まり、工藤海斗さん(中3)ら2人が参加。広報担当者から同社の仕組みなどの説明を受け、翌30日にはトップページ右下の地域情報欄に掲載するニュース記事やブログ記事を探し、見出しのタイトルを考えて掲載するまでを体験した。2人にはインターンシップ生として名刺も用意され、初めての名刺交換も体験。
工藤さんは「中の人が親切で楽しい」と話し、掲載する記事を探すのに苦労して「予想以上に難しい」とも。同社編集室の柳曽文隆さんは「ヤフー大阪の仕事を知ってもらえてうれしい。トップページの編集は地味な手作業。(1週間の期間中に)インターンシップ生に記事執筆も指導できれば」と話した。
同区では、参加者が成果を発表する報告会も開く予定という。