通天閣が中心に立つ新世界(大阪市浪速区恵美須東)が7月3日、元となる遊園地「ルナパーク」の開業から数えて101周年を迎え、ビリケン神社前で記念式典が行われた。
昨年の100周年を記念して設置されたビリケン神社で記念式典が開催され、7月3日を「新世界ビリケンの日」に制定したこと発表。昨年まで通天閣で32年間鎮座していたビリケンさん(2代目)も登場した。ビリケン神社を管理する新世界串かつ振興会が、これまで集まったさい銭の一部を新世界町会連合会に寄付した。
ビリケンさんは足の裏をなでると幸運が訪れるといわれ、アメリカの女性芸術家が夢で見た神様がモデル。1912(明治45)年に開業した遊園地「ルナパーク」にビリケン像(初代)が置かれたが、閉園時に行方不明になった。通天閣で1980(昭和55)年に2代目が誕生し、昨年に3代目と交代した。新世界では串かつ店の店頭など多くのレプリカのビリケン像が置かれている。
新世界町会連合会はビリケンの日を制定し、「新世界に来てビリケンさんの足の裏をたくさんの人にさすってもらって、商売繁盛などさまざまな願い事をかなえてほしい。100年後、200年後の発展につなげたい」とし、大西幸次郎会長は「ビリケンさんに一層親しんでほしい。(寄付された)さい銭は新世界の活性化のために使う」と話した。