来春全面開業を予定する日本一高いビル「あべのハルカス」（大阪市阿倍野区阿倍野筋1）タワー館で6月13日、先行オープンを予定する百貨店「あべのハルカス近鉄本店」の報道関係者向け内覧会が同10日に開かれた。

あべのハルカスダイニング「大坂通」

　同店は近鉄百貨店阿倍野本店が「あべのハルカス近鉄本店」に名称変更し、地下2階～14階に先行オープン。現在の本店はウイング館として順次改装に入る。全面開業時の営業面積は約10万平方メートルで百貨店では日本最大になる。

　同店（タワー館）のフロア構成は、地下1・2階＝生鮮食品・スイーツなどの「あべのフード・シティ」、1階＝特選ブティック・婦人洋品雑貨、2階＝化粧品・婦人洋品雑貨、3階～5階＝婦人服、7階～8階＝紳士服、9・10階＝家具・家庭用品などの「近鉄リビング」、11階＝宝飾・時計など、12～14階＝レストラン街「あべのハルカスダイニング」。

　レストラン街は、関東から進出する店などで構成する「Kokon Tozai（古今東西）」と老舗・名店が集積する14階と、13階が家族連れや仕事仲間などグループで来店しやすい店を集めた「Tsudoi（集い）」（13階）、12階はランチや普段通いに適した大阪の店を集めた「大坂通」などフロアごとにテーマを設けた。店舗数は計44店で総席数2800席。

　同ビルは高さ300メートル（地下5階地上60階建て）で、延べ床面積が約30万6000平方メートル（タワー館部分は約21万2000平方メートル）。同店と近鉄・大阪阿部野橋駅のほか、全面開業時には大阪マリオット都ホテル、美術館、展望台、オフィスなどで構成する。

　営業時間は10時～20時（13日～15日は20時30分まで）、あべのハルカスダイニングは11時～23時（一部除く）。6月13日は状況により開店時間を繰り上げる場合もある。