通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)展望台に鎮座している幸福の神様ビリケンさん(3代目)が5月23日、登場から1年を迎えた。
当日は、通天閣オフィシャルバンド「通天交響楽団」が「これからも末永く、皆さまに愛される神様でいてください」と手紙を読み上げ、「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってバースデーケーキを贈った。
ビリケンさんは足の裏をなでると願い事がかなうとされ、ほとんどの来塔者が足をなでる。もともとはアメリカの女性芸術家が夢で見た神様がモデル。1912(明治45)年に初代通天閣と共に開業して新世界の基となるルナパークに登場したビリケン像(初代)が名物になったが、閉園時に行方不明になったという。通天閣で1980(昭和55)年に復活したのが2代目で、昨年まで32年間鎮座し続けた。
3代目は、2代目より一回り大きいサイズで金髪。昨年7月に通天閣が初代から数えて100周年を迎えたことで展望台などもリニューアル。通天閣の昨年度(2012年4月~3月)の入場者数は53年ぶりに130万人を超えるなど大いににぎわった。
2代目は引退後、芸術家集団「イーゼル芸術工房」の選抜メンバーで構成する「通天交響楽団」のメンバーとして、ライブ会場などに帯同している。