2014年春の全面開業を目指し建設中の日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)は最後のタワークレーンが撤去され、外装工事が2月25日に終了した。
同ビルは、近畿日本鉄道(天王寺区上本町6)が近鉄・大阪阿部野橋駅上に建設している高さ300メートルの超高層ビル。建設中のタワー館と、現在近鉄百貨店阿倍野本店が営業しているウイング館で構成する。延べ床面積は約30万6000平方メートル(建設中のタワー館部分は約21万2000平方メートル)。
同ビルのフロア構成は、地下2階~14階=あべのハルカス近鉄本店(地下1階・1階に近鉄・大阪阿部野橋駅も)、16階=美術館、17・18・21階~36階=オフィス、19・20・38階~55・57階=大阪マリオット都ホテル、58階~60階=展望台を予定。
オフィスフロアには、近鉄が運営する保育園「近鉄ほいくえん ハルカス」(17階)、銀行などが入居する金融フロア(18階)、大阪市立大学医学部附属病院(同区)の「先端予防医療センター(仮称)」などが入居するメディカルフロア(21階・22階)、4大学が進出するキャンパスフロア(23階・24階)を整備する。
今年6月には、タワー館部分に近鉄百貨店阿倍野本店が「あべのハルカス近鉄本店」に名称変更して先行オープン、ウイング館は改装工事に入り、順次オープンする予定。